【暴走Ⅲ その四】

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『蘭花。どんなに格好いい奴等でも惚れるなよ。』 はい? 「何言ってんの。それは絶対無いから。私には竜兄しか居ないし。他に興味は無いから。何?そんなに格好いい訳?その友達は。」 竜兄がそんな事言うの珍しい。 『まぁな。3人共、かなりモテるからな。蘭花がそう言ってくれると安心だけど。まぁ、明日会えば分かる。』 「そう。まっ、いいけど。とにかく、私が惚れてるのは竜兄だけだから。今からも変わらないよ。それに、私は別に顔で竜兄に惚れた訳じゃないし。」 そんなミーハーじゃないです。 『何?俺の見た目はどうでもいいのか?』 「そう言う事じゃなくて。勿論、顔も凄く格好いいけど。私は竜兄の優しさとか安心出来るところとか、可愛いところとか、まぁ。竜兄の全部が好きなの。そりゃ、腹が立つ事もあるけど。それでも、私には竜兄しか見えないから。」 『俺、すげぇ愛されてる?』 にやけるな。 「ん。愛されまくってる。私以上に竜兄を愛してる人はこの世には居ないって言い切れる位。」 言い終わると同時に抱きしめられた。 『蘭花ってさ。無意識に俺を煽るよな。すっげぇ嬉しい。』 竜兄を見てフッと笑うと更に強く抱きしめキスをしてくる。
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