【暴走Ⅲ その四】

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「おかえり。」 『ただいま。寝てたのか?』 「ん。暇でボォ~としてたらうとうとしてた。」 『そうか。悪かったな。待たせて。』 私の頭を撫でながら中に入る竜兄。 その後ろには竜兄より少し背の高い人が3人。 竜兄が声をかけ中に入れた。 勿論、ここからは英語の会話。 『蘭花。紹介しとくな。こいつがジニー。で、こいつがロン。こいつはセル。お前らには言わなくても分かるよな。』 竜兄が3人を紹介してくれた。 金髪で少し髪が長いジニー。 ブラウンの短髪ロン。 一番背が高い赤髪セル。 まぁ。色とりどり。 「初めまして。蘭花です。」 ニッコリ笑い挨拶をした。 のに、3人は私をジィーと見て動かないし喋らない。 「…えっと、こんにちは?」 どうしたらいいか分からず首を傾げた。 『…ッバカ!らん…』 竜兄が叫ぶと同時に目の前のでかい3人が抱きついて来た! ギャー!怖いー! 「竜兄!助けて!」 思わず助けを求め竜兄に手を伸ばした。 『おいっ!コラッ!てめぇら!蘭花から離れろ!殺すぞ!』 竜兄に手をひかれ何とか脱出。 「…死ぬかと思った。」 マジ怖いから! 『てめぇら、蘭花に触んなって言っただろうが。死にてぇか?』 私を抱きしめながら3人を睨む竜兄。 『ゴメン!竜。あまりにも可愛いくて。』 ジニーが謝る。 『悪かった。想像してたよりも可愛いから。』 ロンが謝る。 『悪い!蘭花可愛いすぎだろ。日本人か?』 セルが訳分かんない事言ってる。
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