【暴走Ⅲ その四】

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『当たり前だろ。バカかお前ら。だから来る前に言っただろうが。蘭花見て惚れんなよって。大丈夫か?蘭花。』 そっと身体を離し私を見る竜兄。 「ん。大丈夫。びっくりしたけど。」 『悪かったな。ちゃんと言い聞かせて連れて来たんだけど。やっぱりだったな。全く。』 呆れた様に3人を見る竜兄に驚き顔の3人。 『竜が女に優しくしてんの初めて見た。』 『俺も。すげぇ。何か感動。』 『でも、分かる気がする。』 何か面白い会話してんな。この3人。 「竜兄はいつも優しいですよ。あっ。お腹すいてませんか?お寿司ありますよ。竜兄。皆、ワサビダメだよね。」 キッチンに向かい竜兄に聞く。 『ん?あぁ。大丈夫だろ。ワサビ抜いてあるのか?』 竜兄もキッチンに来た。 「こっちは入ってないやつ。こっちは入ってる。どっちでも好きな方食べるかな?あっ。お吸い物は作ったよ。食べられるかな?」 鍋に火をかける。 『お前ら。そっち座っとけよ。飯の用意すっから。』 3人を座らせ竜兄と食事を運んだ。 「よしっ!じゃあ、食べようか。」 皆で日本のいただきますをした。 3人とも、お寿司は大好きみたいで喜んで食べていた。 お吸い物も気に入ったらしく、おかわりもして完食。 片付けをしてからコーヒーを入れて出した。 竜兄の横に座ると 『蘭花さ。こいつら見たことないか?』 えっ? 「…ない。えっ?どっかで会った事あるの?私、全然知らないけど。」
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