【暴走Ⅲ その四】

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『蘭花。竜やめて俺にしない?』 ジニーが言うと 『ジニーより俺の方がいいよ。』 ロンも言う。そして、 『こいつらより俺にしとけよ。』 と、セル。 『お前ら、バカか。まぁ。昔からだけどな。俺でさえ、蘭花口説くのに時間かかってるのにお前らなんか無理に決まってるだろ。』 竜兄が3人に言った。 『まぁ。そうだよね。昔から竜はモテるのに全然いかなかったもんな。俺らもモテたくてこの仕事始めた訳だし。』 そうなのか?セル。 『だけど、分かるな。竜がずっと好きだった相手が蘭花だったのが。これじゃ、他の女がきても冷たい訳だ。』 ロンが言うと 『何か完璧な女だよね。蘭花。竜が惚れる位の女だしね。何か納得。』 ジニーが頷いた。 「私、全然完璧じゃないよ。竜兄居ないと生きていけないし。周りの皆に支えてもらわないと今の自分は居ないと思ってるから。竜兄と再会した時なんて、誰も信じない最低な奴だったし。 竜兄には迷惑ばっかりかけてきたしね。だから、3人が思ってる様な女じゃないよ。」 『こいつらは、世間では騒がれる奴らだから。蘭花みたいに普通に接する女に会ったのは初めてなんだよ。有名になってからは特にな。今日だって、プライベートで来てても、周りに気付かれて騒ぎになるし。だから、蘭花の反応が新鮮に思えるんだ。』 そんなもんか?
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