【暴走Ⅲ その四】

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『…マジ?だって、竜もかなり強かったよな。俺らの前に突然現れて喧嘩吹っ掛けてきたかと思えば、暴れまくってさ。俺らも竜には殺られて。それから仲間になったんだもんな。それ以上に強いとか…。あり得ねぇだろ。』 セルが固まった。 『すげぇぞ。この細い身体の何処にそんな力があるのかって思う位、拳も重い。動きも素早くてついてけねぇし。最高、何人相手にしたんだ?』 竜兄が私に聞く。 「ん?あー。何人だろ。200とか?250とか?あんまり覚えてない。」 『『『……………』』』 3人が固まった。 『可愛いだけじゃないぞ。俺の蘭花は。最強だろ。』 ニッと笑う竜兄。 『竜がベタ惚れなのが良く分かるな。』 ロンが言った。 『マジで惚れそう。』 ジニーが言った。 『俺、惚れた。』 セルが言った。 『惚れんなよ。俺んだから。』 そう言うと竜兄がいきなりキスしてきた。 おいっ!何してくれてんだよ! 「…っちょ!竜兄!」 恥ずかしいだろ! 『あー!!俺もキスしてぇ~!』 ジニー叫ばないで下さい。 『竜!見せつけんな!』 セル怒ってるし。 『蘭花~!俺にもキスさせてぇ!』 アホだろ。ロン。
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