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竜兄がその後に来たけど、お弁当を作ってバタバタ家を出た。
いつもの様に過ごす日々。
何度か蓮兜兄の所に行こうと考えたけど、翔兄の言葉を思い出しやめた。
そんな毎日が過ぎ、気付けばもう12月。
翔兄はあれ以来、組の仕事にのめり込む様になった。
地方の傘下の組へ出向いたり、なんか忙しさで寂しさを紛れさせてる様だった。
あまり、家に帰る日も少なくなって顔を合わす事もたまにしか無かった。
竜兄は相変わらずで、毎日ウチに顔を出し仕事に出向く。
週末は竜兄と過ごした。
紗江先輩と会長も相変わらずで、一応受験生なんだけどと、思う様な感じだ。
そんなある日、蓮兜兄からメールが来た。
昼休みに保健室に来てくれないか。と、いうものだった。
きっと、翔兄の事だとは思うけど。
とりあえず、紗江先輩と会長には言って保健室へ出向いた。
「西極です。失礼します。」
保健室に入ると、蓮兜兄は椅子に座りこちらへクルッと回って、ニコッと笑った。
でも、その笑顔は悲しく見えた。
『ごめんね。呼び出しちゃって。紗江ちゃんと來希は大丈夫?』
「はい。ちゃんと、蓮兜兄の所に行くからって言いましたから。」
蓮兜兄の横にある椅子に座った。
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