【暴走Ⅲ その四】

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本当にこの3人は有名人なのか? まぁ。確かにルックスは半端なく格好いいけど。 世界のいい男特集にも載る位だから、有名なんだろうけどさ。 なんか、見た目と違って面白い。 「観光したいんじゃなかった?」 3人に聞く。 『まぁね。日本初めてだし。』 『でも、空港とホテルの騒ぎみたらねぇ。』 『蘭花に会えたからどうでもいいかも。』 観光しないのかい! 『やっぱりな。お前ら、蘭花に会いに来たんだろ。観光なんて口実なんだろ。』 竜兄が呆れた様に言うと、3人は笑って誤魔化していた。 「有名なのに仕事大丈夫なの?いつまで休み?」 忙しいはず。 『休みも無理矢理取った。ずっと休み無かったしな。3日間は確保したぞ。』 ジニーが答えた。 『ジニーとロンに休み合わせてさ。まぁ。取るの大変だったけど、俺も竜と蘭花に会いたかったしな。』 大変かもね。 『他の奴も誘ったんだけどな。皆、家庭もってたり自営したりで中々、都合が合わなくて。皆、会いたがってたぞ。』 ロンが言った。 『だろうな。あの頃は皆で遊びまくってたのにな。皆、結婚したりしてんだよな。あいつらがねぇ。信じられねぇ。お前らの話聞いた時も驚いたけどな。3バカのお前らが有名になるとか、考えてなかったよな。』 竜兄の言葉に妙に納得。 『3バカとか言うなよ。竜。俺らだって、頑張ったんだぞ。』 むきになるジニー。 『まぁ。竜からしたらバカだよねぇ。頭悪いからモデルと俳優位しか俺には無理だな。』 と、セル。 『セルは背が高いからな。俺とジニーは歌しか自信ねぇし。あと、顔とな。』 と、ロンが言った。 「人にはさ。それぞれ良いところも悪いところもあるんだし。良いところを伸ばしていけばそれでいいと思うよ。人と比べられるもんじゃないしね。今があるのは頑張ったからなんだしさ。自信もってやっていけばいいじゃん。」 3人に微笑むと 『『『 蘭花~! 』』』 まぁ。懲りずに……。 竜兄に叩かれる3人でした。
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