【暴走Ⅲ その四】

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何だかんだで今日はゆっくりしたいと皆で一日中家の中。 夕飯を竜兄と二人で作っていると 『ねぇ!蘭花!見て見て!』 ロンに呼ばれ行ってみる。 『ほらっ!俺達。ねっ?これ見たら少しは実感しない?』 ロンが指を差すのは、テレビに映るジニーとロンの姿。 「あっ。本当。おー。格好いいね。」 ジニーとロンが大きなステージで歌ってる。 もの凄い人の数。 『でしょ!ちょっとは見直した?』 自慢気なジニー。 「うん。凄い人気だね。歌も上手いし。格好いいよ。二人とも。」 『よしっ!蘭花に認められた!』 ガッツポーズをするロン。 『お前らだけずりぃ~!俺は?ちょっと、リモコン貸せ!』 セルがロンからリモコンを奪い、チャンネルを換えている。 その間にキッチンへ戻る。 『あいつら必死だな。お前に認めてもらいたいんだろうな。』 「まぁ。私が知らないのがいけないんどろうけどね。でも、いい人達だね。やっぱり、竜兄の友達だね。」 『だろ。すげぇいい奴らだから、ずっと付き合いはしてたんだよ。有名になっても何も変わらねぇしな。』 手を動かしながら竜兄と話す。 リビングを見ると3人でチャンネル争いしてるし。 本当に面白い。 「3人とも。お好み焼き食べるの初めてかな?」 ちなみに今日はお好み焼きにしてみた。 私が食べたかったんだけどね。 人数多い時はいいよね。 鍋かお好み焼きが。 『食ったことねぇだろ。喜ぶかもな。』 そうしている間にも準備万端。 3人の目の前で焼いてあげると、じぃ~と見ていた。
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