【暴走Ⅲ その四】

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「竜兄。片付けるから、何か別のお酒作って。」 プレートを片付けながら竜兄に声をかける。 『分かった。お前ら、何呑む?』 3人は適当でと竜兄に言っていた。 片付けも終わり竜兄のお酒も出来た。 ソファーに座り呑みだすと 『蘭花ってさ。今、いくつなの?』 ジニーに聞かれ答える。 「私?今、17歳だよ。高校2年。」 『はっ?!マジ?大人っぽいから俺らと歳かわんねぇかと思ってた。』 「そう?でも、アメリカとか高校生に見えない人ばっかりでしょ?」 『まぁ。そうだけど、日本人って幼く見えるだろ。化粧してたら分からねぇけど。蘭花。化粧してないだろ?』 セルに言われる。 「うん。してない。」 『だろ?化粧しないで色気があるとか。モテるだろ。蘭花。』 ロンに言われ笑って答える。 「モテないよ。憧れるとか言う人はいるけどね。凄く身近にだけど。ねぇ。竜兄。」 竜兄を見る。 『綺麗過ぎて近づけないってのが本当だな。モテるモテないの話じゃなくてな。一時はポスターが話題になったしな。最近じゃ、この姿でうろつくから周りからの視線はすげぇけどな。』 そうなのか?気付かなかった。
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