【暴走Ⅲ その四】

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温泉と言ったら箱根~♪とか言い出して、分かっているのかいないのか。 まぁ。暇だしドライブがてら少し遠出もいいか。 なんて、竜兄の運転だけど。 車の中でも煩い3人。 歌い出したり踊り出したり。 何度も竜兄に怒られてました。 『おいっ。着いたぞ。起きろ!』 散々、騒いでたくせに着く前に寝るとかどうなのよ。 「お~い。ジニー。着いたよ~。」 後ろのドアを開けて手前のジニーを揺らす。 『蘭花~♪』 わざとか? 抱きついてくるジニー。 『お前。殺すぞ。』 私の横に来た竜兄が思いっきり拳骨をお見舞いした。 『っいったー!!そんなマジに殴る事ねぇだろ!』 かなり痛かったらしい。 他2人は大爆笑してるし。 『てめぇが悪いだろ。あぁ?!』 『冗談だろうが。ねぇ。蘭花。』 私にふるな。 「知らない。」 『蘭花~。見捨てないで~。』 プッ。ジニー面白い。 『早く行くぞ!温泉!箱根!』 セルはおおはしゃぎ。 子供みたい。 で、温泉宿。 温泉だけ入るのかと思いきや、泊まる!とか言い出した3人。 おいおい! 計画性の無い奴ら。 で、結局泊まることになった。 明日の夕方には帰るらしい3人。 バタバタだろ。 もう勝手にしやがれ!!
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