【暴走Ⅲ その四】

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「ハァ~。ここに来るだけで疲れた。竜兄。大丈夫?ずっと運転だったけど。」 竜兄は運転してたからもっと疲れてるかも。 『ん?あぁ。大丈夫だ。』 そんな私達をよそにあっちこっち見て廻る3人。 「ちょっと。とりあえず座れば?お茶入れようか?飲める?緑茶。」 『『『 飲む!!! 』』』 もういちいち反応しなくていいから。 大人しく?座った3人。 私がお茶を入れるのをじっと見てる。 「はい。どうぞ。これ、お饅頭。」 お茶とお饅頭を目の前に置いた。 じっとお茶を見て一口。 『『『 にがっ!! 』』』 「そう?そんなに濃く入れてないけど。はい。竜兄。」 竜兄も飲んだ。 『旨いだろ。お前らには分かんねぇかもな。』 笑う竜兄。 「お饅頭は美味しいよ。あんこが入ってるから。甘いよ。」 恐る恐る食べる3人。 『『『 甘い!!』』』 「美味しいでしょ?お土産に買って帰れば?」 うんうん頷きながらお饅頭を頬張る3人。 見てたら面白い。 『温泉入ろう!竜。入り方教えて。』 ロンが竜兄に言った。 『あぁ?!俺、蘭花と家族風呂入る。』 いやいや。教えてあげようよ。 『露天風呂だったら皆で入れるんだろ?前にテレビで見た事あるぞ。皆で入ろうぜ!蘭花も!なっ?』 はい?何をおっしゃる。セル君。 『バカだろ。何で蘭花がお前らと入らなきゃならねぇんだよ。お前らに襲われるわ!』 だよね。竜兄。 「私はいいから、4人で入ってきなよ。竜兄も。ほらっ。」 竜兄の背中を押す。 『えー!せっかくだし、一緒に入ろうぜ。蘭花。何もしねぇよ。なっ?竜。』 えー!って、こっちがえー!だよ。ジニー。 『まぁ。他の客も居るだろうしな。どうする?蘭花。』 おいっ!竜兄。 「マジ?一緒に入るの?」 3人を見ると嬉しそうに頷いてるし。 「……分かった。竜兄。近くに居てよね。絶対だからね。」 と、まぁ。 一緒に露天風呂に入る事になってしまいました。
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