【暴走Ⅲ その四】

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脱衣場は一応別になってる。 良かった。 とりあえず髪をアップにして服を脱ぎ、置いてあるバスタオルを身体に巻いた。 扉を開けたら、そこは普通の女湯。 その奥の方にもう一つ扉がある。 あの向こうが露天風呂。 そっと扉を開けた。 『『『 蘭花~♪ 』』』 ゲッ!もう居るし! やっぱり、タオルを巻いてるとは言え恥ずかしい。 たち止まっていると、竜兄が露天風呂から上がりこっちに来た。 『蘭花。おいで。俺が居るから。』 そう言って手を握って来た。 うん。と頷き竜兄と露天風呂に入った。 少し3人とは離れた所に。 「竜兄と温泉入るの初めてだね。」 『あぁ。そうだな。たまには温泉もいいな。今度は二人で来ような。』 「うん。絶対来ようね。」 なんて、二人で会話をしていたら 『蘭花~。何で離れてるんだよ。』 とジニー。 『蘭花。色白いし肌綺麗だな。』 と、ロン。 『蘭花。すげぇ色っぽいな。。やべっ。』 と、セル。 『てめぇら蘭花見てんじゃねぇよ。露天風呂なんだから景色見ろよ。』 竜兄お怒りです。 「凄いね。海見える。気持ちいいね。」 露天風呂から見える海。 入って良かった。 『『『おぉー!すげぇ~♪』』』 3人とも大興奮。 本当に子供みたいにはしゃいでる。 「良かったね。楽しんでくれてるみたいで。」 竜兄を見て微笑むと、はしゃぐ3人をよそにキスをしてくる。 『本当。色っぽいな。蘭花。』 「ダメだよ。竜兄。」 そう言ってまた微笑むと 『そんな顔で微笑むなよ。我慢出来なくなる。』 またキスをしてくる。 「…ッン。…だめ…ッン。…ッン。」 『あー!竜ー!何してんだよ!』 セルが叫んだ。 『んだよ!邪魔すんな!』 いやいや。竜君。 『ちょっと。ヤバい位、蘭花色っぽいんだけど。』 ジニー? 『マジで!キスだけであの表情とか!どんだけだよ!蘭花~!』 ロンがダイブしてきた! 「ちょっと!ロン!」 と、叫ぶと同時に竜兄がロンを沈めていた。 死んじゃうよ? 『蘭花に近づくんじゃねぇ!』 バタバタしてるロン。 「……竜兄。死んじゃう。手離してあげて下さい。」 やっと手を離した竜兄。 ブハッと顔を上げたロン。 『お前!竜!殺す気か!!』
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