【暴走Ⅲ その四】

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しれっとしてる竜兄。 ジニーとセルは爆笑してるし。 何だこいつら。 でも面白い。 この四人を見ていて思う。 昔もこうやって遊んでたのかな。 私の知らない竜兄との時間をこの3人は一緒に過ごして来たんだ。 バカみたいにはしゃいでケンカして。 3人の他にもまだ仲間がいるみたいだし。何かいいな。 少し3人に嫉妬。 こうやって何も考えずに竜兄が楽しそうに過ごす姿が何だか新鮮で。 羨ましい。 私には無かった青春の時間を仲間と過ごせた竜兄が羨ましい。 ギャーギャー騒ぐ四人を見ていたら本当に仲が良いんだと分かる。 でも、また竜兄の違う一面が見れて嬉しい。 子供みたいにはしゃぐ姿が見れて良かった。 3人のおかげ。 「温泉で暴れたらいけません。ちゃんと教えて下さい。竜君。」 私の言葉に四人の動きが止まる。 「静かに。ねっ?」 ニコッと笑いかける。 『『『 蘭花~♪ 』』』 3人でダイブしてくるな!! 『てめぇら!!殺すぞ!!』 竜君3人沈めてました。 もう上がろう。 こいつらはほっといて。 一人、スタスタ露天風呂から撤退。 まだ騒いでるよ。 あっ。従業員さんに怒られてるし。 バカだね。全く。 でかい図体で四人して謝ってるし。 面白過ぎでしょ。 フッと笑って私は撤退。
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