【暴走Ⅲ その四】

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部屋に戻り皆でのんびり。 『あ~。気持ち良かった~。』 背伸びをしながらロンが言った。 「本当。気持ち良かったね。それにしても、皆浴衣小さいね。」 着替えを持ってきてないから、下着だけ購入して浴衣を着た。 『これでも一番大きいサイズだって言ってたし。』 ジニーが浴衣を触りながら言う。 『蘭花は可愛いな。似合ってる。』 セルが私を見て言った。 『あんま見んなよ。お前らすぐ蘭花に抱きつこうとするから。蘭花。気を付けろよ。』 竜兄が私の隣に来ながら言う。 「ん。竜兄が居るから大丈夫。竜兄にも小さいね。皆、背高いからね。」 竜兄もこの3人より少し低い位で日本人にしてはでかい。 『やっぱり、色っぽいよな~。蘭花。』 そんなに見ないで下さい。ロン君。 『あっ!写真撮ろう!ねっ?蘭花。』 セルがバックからデジカメを取り出した。 テーブルにデジカメを置いてセルフタイマーをセット。 『いくよ~♪』 セルがボタンを押してこっちに急いで来る。 私の周りに集まり 『蘭花~。笑ってね!』 ガチャ。 いい思い出の一枚。 それからは、セルがデジカメで皆を撮ったりジニーに撮らせたり。 そんなこんなで、夕食。 『すげぇ~!豪華!!』 皆、目がキラキラしてるし。 豪華な食事に大満足。 「たまにはいいね。こんなのも。」 『だな。いつも作る方だしな。』 竜兄と話してると 『蘭花。料理も上手いんだよね。何でも出来るんだな。』 ジニーに言われた。 「竜兄の方が上手だよ。凄く美味しいしね。たまに教えてもらうし。」 『あー。そうだよな。竜、レストランとかでバイトしてたしな。料理上手かったよな。』 ロンが言った。 「ねぇ。竜兄ってさ、昔どんな感じだったの?」 昔の竜兄を知りたい。 『竜?竜は、めちゃくちゃだったな。』 セルが答えた。 『俺の事はいいだろ。お前ら余計な事言うなよ。』 竜兄が止めた。
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