【暴走Ⅲ その四】

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「…ぐるじぃ。竜兄~!」 バッと振り向いた竜兄に3人が蹴り倒されたのは言うまでもない。 『てめぇら、油断も隙もあったもんじゃねぇな。大丈夫か?蘭花。』 抱き抱えられ髪を撫でる竜兄。 「ん。何とかね。だけど、聞けて良かった。昔の竜兄の事。竜兄。ありがと。昔も今も私の為に頑張ってくれて。本当にありがと。」 そう言って頬にチュッとキスをした。 3人が見てるけど、いいよね。これくらい。 ニコッと竜兄に笑いかけると 『蘭花。可愛すぎ。』 そう言って唇にキスをしてくる。 「竜兄。大好き。昔の竜兄も今の竜兄もこれからの竜兄も。全部好き。」 『俺にはお前しか居ないから。』 そして、またキスをしようとした途端。 『竜!それ以上はするなよ!』 ジニーが止める。 『蘭花。可愛すぎるから。』 ロンが言う。 『俺らがヤバい事になるから。』 セル? 『てめぇらが悪いだろ。蘭花に触りやがって。俺と蘭花は隣の部屋に行くからな。邪魔すんなよ。』 睨みをきかせ3人に言う竜兄。 3人してうんうん頷いてるし。 「じゃあ、もう少しだけ呑もうか。ねっ?明日、帰らないといけないでしょ?」 すると3人は凄く嬉しそうに頷いた。 大型犬が三匹居るみたいだ。 ちょっと試しに 「お手。」 手を出してみた。 プハッ! 3人して手のひらに手を乗せてきたし! 『蘭花ちゃん。趣味悪い事したらいけません。』 竜兄に怒られました。
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