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『何だ?竜。お前、子供すきだったのか?』
目の前に座っている父さんが竜兄に言った。
『子供ですか?まぁ。嫌いじゃないですよ。あっちに居るときは、そこらのガキとバスケしたりして遊んでましたしね。』
へぇ~。そうなんだ。
『じゃあ、あれだな。蘭花との子供とかだったら、親バカになるタイプだな。』
『ですかね。』
「そんな、まだ子供とかの話は早いでしょ。父さんが一番孫とか甘やかすタイプだね。きっと。」
私も座り父さんに言う。
『いいじゃない。ねぇ。竜だって、早く子供欲しいでしょ?』
詩音さんが話に加わる。
『そうですね。志稀とか見てたら欲しくなりますよね。まして、瑠璃さんも妊娠して幸せそうですしね。』
「でも、私はまだ要らない。高校生だからとかじゃなくて、まだやりたい事も今からだし竜兄との時間も大切にしたいから。時期があるでしょ。きっと。」
『だよな。別に焦る事でも無いしな。詩音さん。孫の顔見れるのはまだですよ。今は志稀を可愛がって下さい。』
竜兄が志稀の頭を撫でながら詩音さんに言った。
『そうね。蘭花はまだ今からよね。志稀がだいぶ大きくなった頃かしらね。次の孫を見られるのは。それまで、私も若く居ないと!!』
アハッ。じゅうぶん若いですよ。詩音さん。
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