【暴走Ⅲ その四】

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朝。 いつもより早めに起きる。 二人でお風呂に入り竜兄は仕事の準備をする。 そのまま私の家に向かい私も学校の準備をした。 二人でリビングへ向かった。 「おはようございます。」 皆に声をかけダイニングテーブルに向かう。 『おうっ!おはよう。蘭花。竜んとこに泊まる時は連絡しろよ。』 新聞を読みながら父さんに言われた。 あー。夕べ、連絡してなかった。 『すいません。俺がしないといけないのに。これからは気を付けます。』 私の隣に座り竜兄が謝る。 『竜の所に居るなら別に構わないのよ。でも、もし何かあったらって心配なのよ。』 ご飯を用意しながら詩音さんに言われる。 「ん。ゴメン。これからは、ちゃんと連絡します。」 反省。 二人でご飯を食べ家を出た。 竜兄を見送り歩き出す。 その先には紗江先輩の姿。 正月以来だ。 「紗江先輩。おはようございます。」 『蘭花ちゃん!おはよう♪』 朝から上機嫌だ。 「今日、バイトですか?」 今日は始業式だけで、お昼で学校は終わる。 『ん?今日は夕方に事務所に顔出すけど。何で?』 「お昼から予定ないならお昼一緒にどうですか?会長も一緒に。」 って、來希と約束あったかな? 『うん。いいわよ。彪には言っとくね。』 おっ!名前になってる!! 「お邪魔ですね。私が。」 『何言ってんのよ!そんな訳ないでしょ!私、蘭花ちゃんとご飯食べたいし。彪もそうだよ。』 「じゃあ、ご飯だけ一緒させて下さいね。」
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