【暴走Ⅲ その壱 】

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『ッたく!馬鹿みたいに出されたの呑むなよ。ほらっ。寝るぞ。掴まれ。』 はい。 酔っ払いました。 「たちゅにぃ~。抱っこ~。」 どうやら、酔うと甘えモードに入るらしい。 『はいはい。おいで。』 竜兄にお姫様抱っこをしてもらい、ベッドに入る。 『電気消すぞ。』 「ほいっ!」 ほぉ~。酔うとふわふわして気持ちいいねぇ~。 ん。気分いい。 初めての感覚。 電気を消し竜兄もベッドに入ってきた。 『おやすみ。蘭花。』 私の方に身体ごと向けて横向きになり、髪を撫でる竜兄。 ん。気持ちいい。 大きな手が髪を撫でるのが、いつも以上に。 「ん。おやすみ。」 竜兄に抱きつき胸元に顔を埋めた。 大好きな竜兄の匂い。 ん。…ヤバい。 何だか身体が疼く。 お酒のせいか? 背中に手を回し、強くギュ~と抱きついた。 顔を上げ竜兄の顎に噛みつく。 『……何してんだ?噛むなよ。』 「噛みたいの。」 そう言って竜兄の唇を軽く噛んだ。 『何?今日の蘭花ちゃんは、酔ってんのか?』 「そうかもね。襲っちゃうぞ。」 そう言って、横向きの竜兄の身体を押し倒し上から見る。 深く舌を絡ませキスをした。 そのまま身体へと舌を這わせる。 『…ッン。…マジかよ。』 感じる竜兄が愛しい。 「ここ。感じる?」 『…ッン。…蘭花…。ッン。…ヤバい。』 感じるところを攻める。 上に乗り竜兄を見る。 『蘭花…きて…。』 「…ッン…たつ…ッハ…ッア…ッア。」 自分で動き自分で感じる。 上体を起こし私の腰を掴み、今度は竜兄が攻めてくる。 「…ッア…ッア…ッン…たつ…ッア」 『…ッン…ッン…蘭花…。ッン。』 たまには、こんなのもいいよね。 最後に竜兄に軽くキスをする。 そんな私をギュと抱きしめる。 『蘭花。誰がそんな厭らしい事、教えた?』 バッと顔を上げ答える。 「それは輝条 竜君。貴方ですよ。」 そう言って、また深くキスをした。
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