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『じゃあ、まだまだ色々教えないとな。』
《ずっと離れない。離さない。》
傷痕に誓いのキスをもらい、そのまま眠りについた。
そのままの姿で寝た私を朝、竜兄が襲ったのは言うまでもない。
シャワーを浴び、リビングのソファーへ凭れながらキッチンでコーヒーを入れる竜兄を見る。
「朝から元気ですね。」
『そりゃあな。起きたら、いい女が裸で隣に寝てんだ。襲うだろ。』
コーヒーを私に手渡す。
「…襲うな。ってか、頭痛い。」
そう。二日酔いです。
『色々呑んだからな。薬飲むか?』
頭痛薬を貰い、ソファーに横になる。
『夕べの蘭花ちゃんは可愛かったな。まだ居る?』
「……居ませんね。私、ちょっと寝る。」
ソファーから立ち寝室へ向かう。
ベッドに横になり目を瞑る。
……寂しい。
広すぎるベッドに壁側を向いて思う。
「竜兄~!」
叫ぶ。
『どうした?』
来た。
「……後ろからギッってして。」
そのままの状態で言う。
『はいはい。甘えん坊だな。蘭花ちゃんは。』
そう言って、ベッドに入り後ろから腰に手を回し、ギュとしてくれる竜兄。
安心する。
そのまま、また眠りについた。
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