【暴走Ⅲ その壱 】

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『そう?だったら、1月になってからでいい?』 「えっ?でも、今年いっぱいなんじゃ…。」 帰らないのか? 『うん。会社はね。私はもう少し居るけど。せっかくだから、休暇。1月いっぱいはいるつもりよ。』 「…そうですか。」 『蘭花ちゃんがいつでもいいなら、私が帰る前日でいいかしら。』 「前日ですか…。バタバタしませんか?」 帰り支度とか。 『大丈夫よ。後、身体一つで帰れる様に前もって終わらせるから。どうせなら、何も考えずゆっくりしたいじゃない。』 「…ですかね。じゃあ、連絡ください。」 ハァ~。気が重い。 『分かった。連絡するね。携帯電話。交換しよう。』 と、言う事で赤外線通信 ピッとしましたよ。 何だかなぁ~。 ハァ~と、ため息をつきながら家に入る。 結局は、あっちのペースに持っていかれてしまった。 私って、流され易い気がする……。 まぁ。いいや。考えたら凹む。 冷蔵庫に買い物したものを入れ、とりあえずお風呂を沸かす。 何作るかな。 買った材料を思い出し考える。 あっ!お好み焼き食べたい! 前に竜兄に作った時は冷めてたし! アツアツのお好み焼きを食べながら、冷えたビール呑みたい! よしっ!決まり! 確かプレートはあったはず。 買ったよな。 あっ。あった!
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