【暴走Ⅲ その壱 】

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『引き立て役じゃあ無いな。だって、蘭花の方が可愛くて綺麗だし。現役モデルにも負けてないぞ。』 「いやいや。飯田さんは大人っぽくて綺麗だよ。私、まだガキだし。なんか、飯田さんと居ると凄く自分が子供に思えてくる。」 『そりゃあ、歳が違うからな。飯田さんからしたら、まだ蘭花は子供だけど見た感じでは、蘭花も凄く大人っぽいぞ。』 そんなもんかね? 「まぁ。自分では分かんないや。でも、何処行くんだろ。行きたい所とかあるのかな。」 『あっちが誘ったんだから、行く所位考えてるだろ。お前は一緒について行けばいんじゃねぇか?』 あー。そうねぇ。 「あんまり乗り気じゃないけど、仕方ない。」 『まっ、楽しんで来いよ。せっかくだしな。』 楽しめるのか? まぁ。いいか。 『まだ、呑むか?何か別なの作ろうか?』 空のグラスを見て竜兄が立ち上がった。 「あー。うん。さっきと同じのでいいや。混ぜて呑むと頭痛くなるし。」 二日酔いはきついしね。 分かった。と、キッチンへ向かった。 キッチンに立つ竜兄を見て思う。 いい旦那さんになるね。 竜兄は。 絶対に手離さないぞ♪ こんないい男。 何だか自己満足な私でした。
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