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「何も凄くないです。そんなに私を誉めても何も無いよ。」
『俺はお前さえ居ればいいから、別に何も要らないけど。強いて言うなら、あの可愛らしい蘭花ちゃんが欲しいかなぁ。』
……アホだ。
「残念。私も馬鹿じゃないんで、悪酔いする様な呑み方しませんよ。」
『そうか?んじゃ、それより旨い酒作ってやるって言っても、要らないんだな。この間、考案した新作なのになぁ。残念だな。』
……呑みたい。
「…別に、一種類位違うの呑んでも大丈夫だけど。」
『だから?』
「……呑みたいです。作って下さい。」
何か悔しいぞ。でも、呑みたいし。
『良くできました。んじゃ、蘭花ちゃんの為に作ってあげようかな。ちょっと、待っとけよ。』
あー。負かされた感がする。
「まだぁ?早く~。まだですかぁ。」
悔しいから、わざと急かす私。
『まだ。ちょっと、待てって。』
「遅いぃ~。早く~。お~い。」
『煩ぇ~よ。お前、わざとだろ。そんな事、言ってっと作ってやんねぇ。』
…それは困る。
「…すいません。ゆっくり作って下さい。」
『お前って、やっぱアホだな。』
アホって言うな!
ッチ。つまんなぁ~い。
不貞腐れて待ちました。
『ほれっ。呑んでみ?旨いから。』
やっと来た~♪
「おっ!本当だ。超旨いし。」
『だろ。自信作だな。まだ作れるから好きなだけ呑めよ。』
やった~♪
と、グビグビ呑む私。
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