【暴走Ⅲ その壱 】

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「お二人共。本当にお疲れ様でした。」 何とか仕事を終わらせてくれました。 『あー!お腹空いた!疲れたし!』 『本当に疲れた~。お腹空いたぁ。』 ソファーに二人疲れ凭れてます。 「じゃあ、帰りに何か食べて帰りましょうか。」 お昼だいぶ過ぎたし。 『『行くー!!』』 身体をガバッと起こし挙手をする会長と紗江先輩。 本当、気があってる。 と、言う事でファミレスに行きました。 「こうやって、三人で外で食べるのって初めてですね。いつも、生徒会室では一緒でしたけど。」 『そうだよね。って、言うか俺は蘭ちゃんとこうやって食事するの初めてだけど。いつも竜さん居るし。』 そうだっけ? 『私は何度かあるわよね。一緒に出掛けたりするもんね。』 「そうですね。会長と紗江先輩がそれぞれの道を行けば、もうこんなふうに三人で食事する事も無くなるでしょうね。」 そう思うとやっぱり、淋しい。 『そんな淋しい事言わないでよ。』 会長が言う。 『じゃあさ。月に一回は、こうやって三人で食事する事にしない?そしたら、また色んな話も出来るし。ねっ。』 紗江先輩の提案に会長も私も賛成。 『たまには、良いこと言うね。早坂さんも。』 あっ。また余計な事を。 『たまにはって何よ!私は蘭花ちゃんに定期的に会いたいのよ。別に柳希君はどうでもいいけど、蘭花ちゃんが三人でって言うから仕方なくよ!』 ほらっ。始まった。 『仕方なくとか何だよ!せっかく誉めたのに損した!』 ハァ~。相変わらずな人達だよ。 『何処が誉めてるのよ!』 と、まぁ。いつもの調子で。 「二人もと煩いです。ほらっ。来ましたよ。大人しく食べて下さい。」 不貞腐れたままの食事でした。 『あ~。美味しかった。まぁ。蘭ちゃんのお弁当には敵わないけどね。』 『ん。美味しかった。蘭花ちゃん。お腹いっぱいになったね。』 「そうですね。満足です。私。今日は竜兄に呼ばれてるので、一旦家に帰るんですけど、お二人はどうします?」 『俺はバイト。今日からクリスマスイベントだから、早めに行かないと行けないんだ。』 でしたね。 『私も。このまま、お母さんの所に行かなきゃ。』 「お二人共。頑張ってバイトして下さい。じゃあ、気を付けて。初詣。楽しみにしてますね。」 二人と別れ、家に帰った。
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