【暴走Ⅲ その壱 】

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ソファーからゆっくり立ち上がり、その場に居る全員を見据える。 「全国暴走族総取締役 ! 西極 蘭花!!レディース取締役もふまえ今まで以上にお前らと一緒に役を全うしていきますんで!これからも ヨロシク!!」 腹の底から声を張り上げる。 全員が一斉に立ち上がり返す言葉。 『『『『ヨロシク!!!』』』』 それから、自己紹介を兼ねて地方取締役の報告をさせた。 レディース取締役達は、とりあえず今日は自己紹介だけさせ一通りの流れを見てもらった。 「じゃあ、報告は以上ね。特に変わった動きは無い様ね。では、今日の取締役会はこれで終わり。お疲れ。」 『『『お疲れ様でした!』』』 「あー。今から親睦会するから、皆の準備手伝ってあげてね。」 レディース取締役達に声をかける。 はい。と言う返事の後、すぐに動き出す。 さすが女性が居たら準備も早いね。 『蘭花さん。準備出来た様です。』 輝条が私に耳打ちする。 『総取締役。どうぞ。』 來希がグラスを持ってきた。 グラスを受け取り高く掲げる。 「あっ。一つ言い忘れてた。仲間内での喧嘩や色恋沙汰での争いは絶対に禁止です。では、ここからは無礼講で。新生 全国暴走族取締役会の発足にかんぱ~い!」 『『『『かんぱ~い!』』』』
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