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これには、翔兄が答えた。
『俺、ガキが居たんだよ。』
……?
ん?聞き違いか?
今、ガキとか聞こえた様な……
「…えっと。何て言った?今。」
聞き返してみた。
『だから、俺の子供が居る。』
ん?はい?
「…子供。翔兄の子供。……ええーー!!はぁ?何?子供?何で?ちょっと!翔兄!子供って!はっ?!」
驚き過ぎて、プチパニックの私。
『蘭花。ちょっと落ち着け。どういう事なんだ。翔。』
竜兄は落ち着いて翔兄の話を聞いた。
『あぁ。実はな、俺も最近知ったんだよ。それまでは、まさか自分にガキが居るなんて思ってもいなかった。』
翔兄の話によればこうだ。
翔兄が17歳の頃、年上の女の人と付き合っていた。
その人とは、1年位で別れたらしい。
で、その人は翔兄の子供がお腹に居る事に別れてから気付いた。
それでも、翔兄との子供が欲しくて翔兄には黙って産んでいた。
って、17歳の頃の子供かよ!
今の私と同じ歳じゃんか!
『おれも最初聞いた時は、驚き過ぎて言葉が出なかった。』
蓮兜兄が言う事に頷く私。
そりゃ、そうだろ。
だって、もし急に竜兄に子供が居たなんて聞いたら、かなりショックを受けるよ。私は。
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