【暴走Ⅲ その弐】

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「……義姉さん?」 あっ。思わず口から出ちゃった。 『ッハ!アハハハッ!何?おれ、蘭花ちゃんの義姉さん?何かウケる!』 蓮兜兄、爆笑。 『お前、やっぱアホだな!』 翔兄、爆笑。 『まぁ、ある意味合ってんな!』 竜兄、爆笑。 「…また、三人で私を虐めるし!もう!三人共、嫌い!!バーーーーカ!!」 叫ぶ私にまた爆笑。 こいつら!! 本当!腹立つ!! 呑んでやる!! グラスのお酒をイッキ飲み! 三人の前にあるお酒も取り上げ、全て制覇する私。 『バカ!また全部呑みやがった!』 『お前!懲りねぇな!アホか!』 『蘭花ちゃん!ダメだって!』 あんたらが爆笑してるからだろ! 慌てて止めても遅いです! もう、全て呑んでやったぜっ!! 「トイレ!!!」 勢いよく立ち上がり、トイレへと行きました。 三人共、反省しやがれ! トイレから戻ると、全て片付けてある。 「何で、片付けてあるのかな?」 三人が固まる。 『蓮兜。もう、遅いしそろそろ帰るか。』 翔兄が蓮兜兄を見る。 『っあ。あぁ。そうだよね。帰ろうか。じゃあ。竜、蘭花ちゃんありがとうね。おやすみ!』 翔兄と蓮兜兄は逃げる様に帰った。 『クソッ!あいつら!……あー。俺も明日、仕事だしそろそろ寝ようかな。』 逃げるのか?! 「へぇ~。私をほったらかして寝るんだぁ。まぁ。別にいいけどねぇ。」 冷蔵庫からビールを取り、グビグビ呑む私。 『…えっと。蘭花ちゃん?もう、呑むのやめようか。』
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