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あ~。いいねぇ。皆、呑んでるし。
自分の手にあるグラスをジィ~と見つめる。
……呑みたい。
『蘭ちゃん。お疲れ。あれっ?呑まないの?』
あっ。來希。
「…呑みたいけどねぇ。」
チラッと、輝条君の居場所を確認中。
おっ?レディース取締役達に何やら色々と説明しているぞ!
これは!チャンス!!
「一杯だけなら。ねっ。」
『俺。知らないよ。竜さん怒ったら怖いしねぇ。』
……だよね。
とりあえず聞くか?
いや。でも、やっぱり怖いよね。
いや。だけど、今日は発足の日だし。
グラスをジィ~と見つめ続ける私。
『何やってんだ?』
「うーん。呑もうかどうしようか迷ってるところです。」
ん?
ゆっくり声の方に振り向く。
ゲッ!!
「輝条君?えっと~。」
怖いよぉ~。
この笑顔が尚更怖いしぃ~。
『呑んでいいぞ。ほどほどにな。』
「マジですか?!いいの?本当にいいの?!」
『呑みたくないなら、別に呑まなくていいぞ。』
グラスを取り上げようとする輝条。
「あー!!呑むし!取らないでぇ!」
おー。セーフ!
I love お酒ちゃ~ん!
そして、一気に呑み干す!
「美味し~い!ありがと♪輝条君。」
ニィ~と笑った。
『『『可愛い~!!』』』
ウオッ!ビックリ!
男と女の声がした!
………何故?
『総取締役!何歳ですか?』
『総取締役って、彼氏居ます?』
『可愛い過ぎです!』
『惚れました!!』
と、まぁ。
何故かレディースのお姉さま方に取り囲まれました。
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