【暴走Ⅲ その弐】

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朝、竜兄の朝御飯を作る。 ちょっと頭痛いけど。 「竜兄。ご飯出来たよ。食べよう。」 ソファーで新聞を読んでいる竜兄に声をかける。 『あぁ。分かった。』 ソファーから立ち上がり、ダイニングテーブルへと移る。 ご飯を食べながら夕べの話になる。 「竜兄。私ね。翔兄の相手の人に会いに行こうと思ってるんだ。お見舞いがてらなんだけど、どんな人か知りたい。話してみたいの。きっと凄く心の綺麗な素敵な人だと思う。」 『そうだな。今日、行くのか?』 「うん。早く行きたい。ちょうど休みに入ったし。」 『俺も行きたいが、仕事だからな。一人で大丈夫か?』 「ん。平気。私は、大丈夫だから竜兄はちゃんと仕事して。」 『あぁ。じゃあ、気を付けて行けよ。今日はそのまま帰るのか?』 「そうだね。今日は帰るよ。」 『分かった。夜、顔出す。』 「了解。仕事頑張ってね。」 ご飯も食べ終わり、片付けてから竜兄は仕事に行った。 サッと掃除をして、またキッチンへ向かう。 竜兄のお弁当を作り、社長室へと届けた。 「じゃあ。竜兄。私、お見舞い行ってくる。」 『あぁ。弁当、ありがとな。気を付けて行けよ。』 竜兄に見送られ、社長室を後にした。
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