【暴走Ⅲ その弐】

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一旦、家に戻り翔兄に病院を聞いた。 一緒に行くと言ったが、今日は二人で話をしたいからと、断った。 着替えをして、準備をしてから家を出た。 電車で移動をして、駅前の花屋で花を買った。 それから、タクシーに乗った。 病院に着きタクシーから降りた。 「えっと。107号室。」 花束を抱え、病室を探す。 107号室。あっ。あった。 ノックをすると、中から返事が聞こえた。 病室のドアをゆっくりと開け中に入る。 「あっ。あの。こんにちは。突然、すみません。」 頭を下げベッドの足元に立った。 『えっと。ごめんなさい。どちら様ですか?』 「あの。私。西極 蘭花といいます。西極 翔の妹です。はじめまして。」 もう一度頭を下げ挨拶をした。 『あぁ。あなたが蘭花ちゃん。翔がいつも妹か居るって昔話してくれてたわ。はじめまして。赤井 志穂です。』 志穂さんと名乗ったその人は、凄く優しく微笑んだ。 「突然、すみません。体調。大丈夫ですか?あっ。これ。良かったら。」 花束を渡したら、ニッコリ微笑んで花を見つめていた。 『わざわざ、ありがとう。綺麗な花ね。いい香り。そこに、座って。』 ベッドの横にある椅子に視線を向けた。 「すみません。ありがとうございます。」 椅子に腰を下ろす。
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