【暴走Ⅲ その壱 】

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『お前、男だけじゃなくて女も虜にするのか?どうしようもねぇな。』 後ろで輝条君がボヤいてますね。 『蘭ちゃんは、男女問わずモテるからね。』 來希が横でニコニコしながら言った。 「そりゃどうも。それより、お酒くださ~い!」 はい!と、やっぱりここもお姉さま方にお酒をどんどん注いでいただきました。 ん。いい人ばっかりで良かった。 「皆で頑張りましょうね♪」 と、少し酔っ払って言いました。 『『『可愛い過ぎ!!』』』 一気に抱きつかれました。 …ぐ、ぐるじいでず。 『おいっ。蘭花。そろそろ帰るぞ。』 輝条君が声をかける。 「えー!今、楽しくなったのにぃ…はい。ごめんなさい。帰ります。」 おー。怖い。般若が笑ったよ! 『おいっ!総取締役が帰るぞ!』 呑んでいた皆は一斉にこちらを向き頭を下げ挨拶をする。 『『『『お疲れ様でした!』』』』 『あー。それから、レディース取締役はあっちの別室に泊まれよ。呑み過ぎんなよ。お前ら。じゃあ、お疲れ。』 「じゃあねぇ。お休みなさい。」 輝条君の横から顔をひょこっと出し、笑顔でお姉さま方に手を振った。 『『『総取締役!お休みなさい!』』』
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