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ドタドタドタドタ バタッ!
『蘭花~。おはよう♪』
……ッウ。
「…志稀。朝からダイブして来るな。」
『蘭花~。遊ぼう!早く!起きて!』
「…もう少し、寝かせて…。」
志稀が我が家に来て2日。
『ダメ~。早く!』
「もうっ!お父さんの所に行けばいいでしょ!」
『やだ。蘭花がいい。』
まぁ~。何て言うのか。
ずっと前から、ここに居たんじゃないかと思う位の態度だ。
「分かった。分かったから。とりあえず、退いて。着替えて来るから、待ってて。ねっ?」
頭を撫でてやると、満面の笑みで頷く。
何か仔犬みたい。
「おはようございます。」
着替えを済ませ顔を洗いリビングに入る。
『おぉ。早いな。』
『あらっ。冬休みなのに珍しいわね。』
父さんと詩音さんが休みに早く起きてきた私に言う。
私もまだ寝たいわ!
「ん。志稀に起こされた。」
ダイニングテーブルで朝御飯を既に食べている志稀の横に座る。
『志稀は蘭花ばっかりね。志稀。今日は詩音さんと遊びましょうか。』
私にコーヒーを出しながら志稀に微笑み言う詩音さん。
『やだ。ボク、蘭花と遊ぶ。』
『志稀。じゃあ、俺と遊ぶか?』
ソファーからやって来た父さんが志稀の頭を撫でる。
『やだ。蘭花がいい。』
二人共、志稀にフラれて凹んでます。
「志稀。私、今日は夕方から忙しいからね。それまでは、遊んであげるけど私が居ない時はちゃんと言うこと聞くのよ。分かった?」
今日は今年最後の取締役会なのだ。
夕方には竜兄が来る。
『うん。分かった。じゃあ、遊んでね。』
「はいはい。分かりました。」
『おぉ。おはよう。志稀。早いな。』
翔兄がやっと来た。
『おはよう。翔さん。』
「志稀。翔さんじゃなくてお父さんだよ。翔兄もそう言うのはちゃんと教えなきゃ。」
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