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車の中。
「レディース取締役達。いい人ばっかりで良かった。やっぱり、地方取締役達に任せて正解だったよ。」
竜兄に話かける。
『だな。まぁ。元々、暴走族の傘下に居た奴らだからな。その中でも優秀なの選んで来た訳だから、頭もキレテ喧嘩も強い奴らだろ。』
「だよね。とりあえず安心した。上手くやっていけそうで。」
座席に凭れながら上を向く。
『疲れたのか?』
ミラーでチラッと見て私に言った。
「ん。大丈夫。ほっとしただけ。」
目を瞑りながら答える。
『あんまり、無理すんなよ。』
「竜兄もね。」
そのまま、うとうと寝てしまった私。
『蘭花。着いたぞ。組長に報告してこい。』
竜兄の声に目が覚めた。
「ん。あぁ。寝ちゃってた。ごめん。行ってくる。」
車から降り、組長に報告に行く。
「蘭花です。」
ドアの前で声をかける。
『おぉ。入れ。』
一礼して中に入る。
「失礼します。」
『おぉ。蘭花。お疲れ。どうだった。レディース取締役達は。』
「はい。地方取締役達の人選なので、しっかりした奴らばっかりでした。これと言って問題も無く、スムーズにいきそうです。」
『そうか。そりゃあ、良かった。まぁ。まだ始まったばかりだ。ゆっくりやっていけ。』
「はい。分かりました。あっ。それと、倉庫内の手配等ありがとうございました。助かりました。」
『あぁ。翔がしてたな。気にすんな。お前らは西極組の傘下なんだ。何かあったら、すぐ相談しろ。』
「ありがとうございます。では、失礼しました。」
一礼して部屋を出た。
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