【暴走Ⅲ その参】

12/99
前へ
/334ページ
次へ
後ろから後頭部目掛け蹴りが飛んできた。 さっとしゃがみ込み立ち上がる勢いを利用して体をひねり鳩尾に拳を入れる。 横から殴りかかって来る奴にさっと避け裏拳を顔面に入れた。 正面から蹴りが来た。腕をクロスしてガードする。 そいつの頭をがっしり掴み思い切り頭突きをかます。 足元を狙って来た。 ジャンプしてかわし、着地と同時にそいつの鳩尾に蹴りを入れた。 あと数人。 ニヤリと笑えば勢いよく殴りかかって来た。 拳を避けそいつの背中に蹴りをかます。 残りは纏めて来た。 回し蹴りを入れ、すぐに体勢を整え別な奴の足をはらい倒す。 上から鳩尾に蹴りを入れ、殴りかかって来る奴に避けて顎に拳を入れる。 そして、最後の一人。 あっちが動き出す前に走って向かって行き、そいつの手前でジャンプして回し蹴りを入れた。 はい。終了~。 「よしっ!終わり。」 両手を払いながらニコッと笑う。 倒れてるレディース取締役全員。 そんなに強く沈めてないはずなんだけど。 『蘭花。ほれっ。着とけよ。ってか、手加減しろよな。皆、一時は立てねぇだろ。この後の呑み会どうすんだ?』 特攻服を手渡し竜兄が言った。 えーー!! 「手加減したし!って、えっ?呑み会出来ないの?嫌だー!ちょっと!早く起きてよ。ねぇ。お姉様方。起きて下さ~い。」 一番近くに倒れてるお姉さんを揺さぶる私。 「ちょっと!あんた達も手伝ってよ!あっちに運んで!」 暴走族取締役のお兄さん方にソファーに運ぶ様に言ったら、動いてくれました。 で、白いソファーに座る私。 「じゃあ、とりあえず。呑み会の準備してぇ~。」 と、言うとこれまた機敏に動いて準備してくれました。 『お前。どんだけ呑みたいんだよ。つーか。暴走族取締役達は、お前の闘い方まじまじと見て退いてっぞ。』
/334ページ

最初のコメントを投稿しよう!

614人が本棚に入れています
本棚に追加