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「えっ?何で?今まで何度も見てるじゃん。」
『確かに見てたけど、こんなに間近では見たことねぇだろ。まして、お前がにやけながら闘うとか。怖ぇんだろ。』
そう言われ、準備が終わり立っている暴走族取締役達を見た。
……誰も目を合わせませんが。
「來希君~。ちょっと。」
その中で唯一、目が合った來希に手招きをする。
『…何でしょうか?』
私の前に来た。
「何で、皆は私と目を合わせないのでしょうか?教えて下さい。」
頭をポリポリしながら、來希が言いにくそうに答えた。
『……あれですね。総取締役がにやけながら楽しそうに闘うから…何て言うか。その…あの笑みは怖すぎると…。敵にはしたくないかな。なんて。』
「へぇ~。私って、楽しそうにしてた?まぁ。身体動かすのは楽しいよね。」
そう言いながら立ち上がり、暴走族取締役達に人指し指をビシッと向けた。
「そこの君達!!闘いは楽しんだ方が勝つのよ!!」
全員、ビシッと立ち一斉に返事をした。
『『『 『 はい!!! 』』』』
「って事で、呑もう!グラス持って~!はい!かんぱ~い!」
グラスの中身を一気に呑み干す。
あー!旨い!動いた後は特に!
「皆!今年最後の取締役会。お疲れ~!また、来年もヨロシクねぇ!今日は楽しんで呑んでねぇ。」
と、皆に告げてソファーに座る。
『蘭花。少し考えて呑めよ。早めに切り上げて報告終わったら、俺んち行くぞ。』
後ろから、ボソッと耳元で言われた。
はいはい。分かってますよ。
「了解!大丈夫です!って、あぁ。お姉さん達。気がついた?大丈夫?」
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