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『今夜は離さないとか?抱いてとか?』
ニッと笑う竜兄。
なんじゃそりゃ。
「……エロ魔神。そんな事しか頭にないの?」
『エロ魔神って…お前。仮にもお前の愛する彼氏だぞ。』
「彼氏だから言うのよ。全く。竜兄の頭の中見てみたいよ。」
エロでいっぱいじゃないのか?!
『俺の頭の中は蘭花で埋まってる。その端っこに仕事。』
「はいはい。分かった。分かった。お風呂先に入るよ。」
エロ魔神スルーで。
『一緒に入る。』
「エロ魔神は一人で入りなさい。」
着替えを持ってお風呂場に向かう。
お風呂につかりのんびり。
あ~。温かい。
ヤベッ。眠くなってくるよ。
サッと上がり、全身洗い終わってまたつかる。
あ~。このまま寝たい。
おっ?そう言えば、エロ魔神は大人しくしてるな。
いつもなら入ってくるのに。
まぁ。いいか。
身体が温まったところで上がり、着替えた。
髪を拭きながらリビングに行く。
「何してんの?ってか、何見てんの?」
ソファーに座り何か雑誌を見ている竜兄。
『ん?お前がモデルしたファッション誌。』
何?!
「何であるの!私のは家だし!」
『あぁ。この間、瑠璃さんから送ってきた。忙しくて会う暇ないからって。二冊あるから、これやるってさ。に、してもやっぱ綺麗だなぁ。』
おいおい。やめてくれ。
「あの~。本人の前で見るのやめてもらえませんか?恥ずかしいので。」
キッチンへ行き冷蔵庫からビールを取り出す。
『何で?いいだろ。別に。』
「いやいや。なんか嫌だし。って言うかさ。竜兄の載ってる雑誌は?見せてくれるって言ったよね!」
そうだった。そうだった。忘れるところだった。
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