【暴走Ⅲ その参】

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「いいじゃん。蓮兜兄、料理も出来るし。で?いつ位から?」 『年明けからするみてぇだな。族の時のヤツがな、大工してんだよ。そいつんとこに頼んだ。腕はいいらしいからな。久々に会って、ガキが居るって言ったら、すっげぇ驚いてたよ。』 「だろうね。翔兄が落ち着くなんて、まず、誰も思わないしね。」 私も思わなかったし。 『そうか?俺、一途だけどな。なぁ。志稀。』 膝の上の志稀の顔を覗き込み笑う翔兄。 志稀は?って感じで首を傾げてる。 「はいはい。そうですね。」 『適当な返事すんな。あー。そう言えば、夜。お前も顔出せよ。下の大広間な。今日は、志稀の御披露目も兼ねてるからな。志稀。後で袴着ような。格好いいぞぉ。竜も来るだろ?』 あっ!そうだった! 「忘れてた!竜兄の所行かないといけないんだった。竜兄の家も大掃除しないと。翔兄。送って!」 『あぁ。いいぞ。どうせ、夜まで予定ないしな。よしっ!志稀。蘭花送りに行くか?ドライブしようぜ。』 と、言うことで送ってもらいました。 翔兄は、帰りに志稀の袴を取りに行くと言っていた。 どっちにしろ志稀を連れて出かける予定だったらしい。
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