【暴走Ⅲ その参】

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合鍵で竜兄の家に入る。 「竜兄~。ゴメンねぇ。遅くなった。」 って、あれ? 居ない。 家中探すが居ない。 何処行ったんだ? まぁ。いいか。 とりあえず、掃除しよっ! お風呂掃除から始めて、水回りの掃除を済ませた。 よしっ!次! と、思っていたら。 『あぁ。蘭花。悪い。来てたのか。ちょっと出てた。もう、掃除してんのか?』 大きな紙袋を持って、竜兄が帰ってきた。 「お帰り。もう、水回りは済んだから。後は寝室とかリビングの掃除。竜兄の部屋は仕事のばっかりだから、自分でしてね。早くしないと、夜になっちゃうよ。」 『あぁ。分かった。』 で、二人でせっせと大掃除しました。 3時過ぎにやっと全部終わり。 「はぁ~。朝から疲れた。ダウン。」 ソファーに横になる私。 『お疲れ。ありがとな。助かった。一人でこの広さは大変だしな。ってか、ほとんどお前がしてたな。コーヒー飲むか?』 キッチンへ向かう竜兄。 「ん。飲む。ありがと。」 コーヒーを持って来て渡される。 『ほらっ。起きろ。コーヒー入れたぞ。』 起き上がりカップを受けとる。 「ありがと。あー。ビールでもよかったな。動いた後のビール。あっ。でも夜呑むしね。」 『また呑むのかよ。夜。やっぱり集まるのか?』 「そうみたいね。竜兄も行くでしょ?今日は志稀の御披露目もするみたいだよ。袴着せるとか翔兄が張りきってたよ。」 『あー。そうだな。ちょうど、いい機会かもな。』 それから、二人でのんびり。 『夜。始まる前に行くか?』 「そうだね。こっちでお風呂入って準備して行こうかな。あっち、直前までバタバタしてるだろうし。一緒に行こうね。」 『だな。後でプレゼントあるから。楽しみにしとけよ。』 何だ? 「プレゼントって何?!」 気になる私。 『後でな。楽しみにしろって。』 「ん。分かった。楽しみにしとく。」 すっごく気になるけど。仕方ない。
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