【暴走Ⅲ その参】

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しばらく二人でゴロゴロ過ごした。 紗江先輩からメールが来て、夜の11時過ぎにウチで來希とも待ち合わせしてるから。との事だった。 何故ウチなんだ? まぁ。いいけどさ。 あっ。ついでだから、志稀も紹介しよう。 志稀が起きてたら。 「紗江先輩と來希が初詣の前にウチに来るって。」 竜兄に報告。 『そうか。じゃあ、それまでは組長の相手だな。蘭花は。』 「えー!嫌だ。あっ。今年は志稀がいるから大丈夫だな。きっと、志稀が捕まるね。私は端っこで呑むから。」 『どうだろうな。まぁ。志稀が捕まるのは確実だろうな。お前も捕まりそうだけど。』 ないない。 「大丈夫でしょ。きっと、志稀をデレデレしながら皆に自慢すんだよ。予想がつくね。」 『まぁ。俺はその方が蘭花を独り占め出来るからいいけどな。組長にも志稀にも取られるとか嫌だしな。』 「何言ってんだか。それより、何時頃行く?」 『6時過ぎでいいだろ。7時前に着けば、ちょうどいいんじゃねぇか。』 「だね。んじゃ、もう少しゴロゴロ出来るね。」 と、またゴロゴロ。 『ゴロゴロすんの好きだな。んじゃ、俺もゴロゴロすっか。』 と、二人でまたゴロゴロ。 たまに抱きついたり抱きつかれたり。 たまにキスしたりキスされたり。 この時間が堪らなく好き。 「何かもうずっとこうしていたいね。」 『本当にな。このままお前と死ねたら本望だな。マジ幸せ。』 「死ぬのは嫌だけど。でも、幸せ。」 『蘭花。愛してる。』 「私も。竜。愛してるよ。」 そして、また愛し合う私達。
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