【暴走Ⅲ その四】

42/75

614人が本棚に入れています
本棚に追加
/334ページ
ホテルでチェックアウトしてから空港に向かった。 帰りの車の中でもパシャパシャと写真を撮りまくる3人。 帰ってから仲間に送るとか言ってた。 私達にも送るからとセルが言った。 『まぁ。ほとんど蘭花の写真だけどね。』 と言い笑ってたけど。 空港に着き手続きを済ませた3人。 時間まであと少し。 『蘭花。竜。ありがとな。楽しかった。特に蘭花には癒された。』 ジニーが言った。 『本当に。ありがとね。明日からまた仕事頑張れる。蘭花のおかげで。』 ロンが笑う。 『竜。蘭花と幸せにな。絶対に手離すなよ。俺らの天使なんだから。』 セルがデジカメをチラッと見せて言った。 『誰が手離すかよ。お前達も元気に活躍しろよ。応援してっから。』 竜兄が3人を見て言った。 「うん。応援してるから。今度はちゃんと3人をチェックして見るからね。頑張ってね♪」 3人に笑顔で別れを告げた。 『『『 蘭花~♪ 』』』 相も変わらず……全く。 3人が抱きついて来た。 『お前らも本当好きな。蘭花の事。』 呆れた様に言う竜兄。 だけど3人を止めなかった。 それが竜兄の優しさ。 私の好きな竜兄の。 3人にハグハグされ頭を撫でられる私。 「元気でね。絶対、遊びに行くから。」 3人は笑顔で帰って行った。 まぁ。周りに人が沢山来て取り囲まれたけど仕方ない。 ただでさえ目立つからね。 まして有名な3人だしね。 私的には最後まで有名人とは思えなかったけど。 『よしっ。帰るか。蘭花。』 竜兄に頭を撫でられた。 「そうだね。帰ろう。」 少し寂しいけど、竜兄が私の手をギュッと握りしめてくれてた。
/334ページ

最初のコメントを投稿しよう!

614人が本棚に入れています
本棚に追加