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タルトを食べ終えた私たちは、次の場所へ向かっていた。
あ、因みにタルトのお金は私がお支払いした。
間宮くんが払ってくれるって言ったけど、さすがに申し訳ないから、私が払うと押し通した。
「間宮くん、どこに向かってるの?」
「雑貨屋だよ」
「雑貨屋?」
「うん。クリスマスプレゼントを選びにね。
お詫びは、その手伝いを宮本さんにお願いしたいんだ」
プレゼントを選ぶお手伝いがお詫びなら、良いものを選んであげたい。
「わかりました! 一生懸命選ばさせて頂きます!」
びしっと敬礼付きで言えば、間宮くんは小さく笑った。
雑貨屋には、目移りするくらい色々なものがおいてあった。
「そういえばさ、誰にプレゼントするの?」
問題はそれだった。
プレゼントを誰に渡すかで選ぶものも変わってくるから。
間宮くんは、じっとアクセサリー類が置いてある方を眺め、口を開く。
「好きな子にあげたいんだ」
――ガツン、と何かで頭を殴られたような気分だった。
今までの楽しかった気分は、一気に急降下。
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