プロローグ

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したのだが……… 「オッス、ウィッス、チィーッス!!!!」  間の抜けた、というよりはマヌケな大音量(推定110デシベル。例:車のクラクション)の挨拶により俺の侵されていた脳が強制的に起こされた。 声のした方向を向くと見知った女の人が1人笑顔でこちらへ走ってきていた。 「…おはようございます。梅乃先輩」 さっきの挨拶に比べるとそっけないように感じるかもしれないがこれがノーマル。 「なんだなんだテンションが低いぞ日比谷くん!ほらチィーッス!!」 「……チッス」 今度は完全にそっけなかった。 「ん?キッス?」 「やめい!」 唇をつきだすようにしてキスを求めてくる先輩の両肩を掴んで遠ざける。
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