第3話 お兄ちゃんにトライ!!

16/23
前へ
/467ページ
次へ
「許してもらえてよかったですね、せんせー!」 いつものように紺色のクッションに座り直した俺に、行儀よく正座した妹ちゃんが話しかけてきた。 「いや、庇ってくれたおかげだよ。ありがとう。えーっと、たしか…」 「あ、私は亜紀お姉ちゃんの妹の港 由紀(みなと ゆき)です!小学5年生です!」 ハイッと右手を挙げて自己紹介をしてくれた。 可愛いなぁ。 「将来の夢はお嫁さんですッ!!」 由紀たんマジ天使。 「将来の夢は世紀末覇者です」 亜紀たんマジラ○ウ。 そりゃお前の生き方には一片の悔いも無いだろうよ。 「あぁ。俺は日比谷 誠。よろしくな」 「はい!姉の亜紀共々よろしくお願いしますッ」 小学5年生か。 随分としっかりした子だな。
/467ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2783人が本棚に入れています
本棚に追加