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「許してもらえてよかったですね、せんせー!」
いつものように紺色のクッションに座り直した俺に、行儀よく正座した妹ちゃんが話しかけてきた。
「いや、庇ってくれたおかげだよ。ありがとう。えーっと、たしか…」
「あ、私は亜紀お姉ちゃんの妹の港 由紀(みなと ゆき)です!小学5年生です!」
ハイッと右手を挙げて自己紹介をしてくれた。
可愛いなぁ。
「将来の夢はお嫁さんですッ!!」
由紀たんマジ天使。
「将来の夢は世紀末覇者です」
亜紀たんマジラ○ウ。
そりゃお前の生き方には一片の悔いも無いだろうよ。
「あぁ。俺は日比谷 誠。よろしくな」
「はい!姉の亜紀共々よろしくお願いしますッ」
小学5年生か。
随分としっかりした子だな。
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