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こうして新しく妹が出来た今日は、勉強することなどすっかり忘れて、似ていない姉妹と日が落ちるまで会話を楽しんだ。
由紀ちゃんがいたせいか、亜紀がいつもより柔らかい笑顔を見せていたのには少し驚いた。
話す時もどこかお姉ちゃんって感じがしたし。
…なんだかんだ言って、亜紀のこと、別に嫌いじゃないんだよな。
こう不思議と目で追っちゃったりジーっと見てしまう時もある。
………いや、手がかかる生徒ほど可愛いっていうしな!
そういうことだろう!!
まあ意外と、俺の中では気になってるところもある。
………のかな?
よく分からないけど。
全然分からないけど。
この気持ちが何なのか。
はっきりする日はそう遠くない気がする。
それだけは何故か自信が持てた。
「あ、今おっぱい見てましたよね?」
「台無しだよバカ野郎」
―――――家庭教師はまだ始まったばかり。
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