第4話 梅雨にトライ!

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…しかし 「本当に見事なまでの脱力っぷりだな」 もはやダラダラを通り越してドロドロになっている亜紀。 テーブルと同化せんとばかりに張り付いている。 いつもの毒舌も若干陰り気味だ。 「ジメジメします…。ベタつきます…。蒸し暑いです…」 「ん?そんなに暑いか?」 たしかに梅雨のせいで湿度は高めだ。 シャツが張り付くような不快感は俺でも感じる。 しかしまだエアコンや扇風機を使うほどの気温ではない。 「私、暑いの苦手なんですよ…」 へぇ。 まあたしかにイメージはそんな感じがする。 「でも亜紀、お前8月生まれとか言ってなかった?」 「8月生まれはみんな夏が好きなわけないじゃないですか…」 「ごもっともで」 そりゃそうだ。 血液型とかと同じか。 A型がみんな几帳面なわけではない。 B型がみんな自己中心的なわけではない。
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