第4話 梅雨にトライ!

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「もう最悪です…」 「すまん」 一通り亜紀の首を揺らし終わった後解放した。 しかし亜紀はさらにグッタリしている。 「これも全部梅雨のせいです…」 コイツどんどんテンション下がっていくな。 こんな弱っている亜紀を見るのも新鮮で楽しいかもしれない。 ……………。 「ん。ま、まぁそう言うなって。梅雨が来ないと作物が育たなかったり、干ばつが起こってしまったりするんだぞ」 何だか一瞬気恥ずかしい感じがしたので、そんな当たり前のことを言ってしまった。 亜紀がいつもと違うから調子が狂っているのかもしれない。 「…先生は梅雨が好きなんですか?」 亜紀はまた顔だけこちらに向けて言った。
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