第4話 梅雨にトライ!

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「雨が好き…ですか。私は晴れの方が断然好きですけど」 「俺だって晴れは好きさ。ただそれよりも雨の方が好きなだけ」 「ふーん。変わってますね」 「お前ほどじゃねーよ」 「ふふふ…」 おい笑うな。 胸の辺りが苦しいぞ。 コイツ何か変な呪いでもかけやがったな。 藁人形に五寸釘とか平気でやりそうだし。 「晴れが好き。でもそれよりも雨が好き。浮気や不倫をした時の弁解にそっくりですね」 「嫌な例えをするな。それに俺は一途だぞ」 「へぇ。にわかには信じられませんけど」 「なんなら試してみるか?」 「ははは。いいですね、それ。 ―――――え?」 「………あれ?」 俺、今何て言った? 無意識で言った言葉を思い出そうとする。 何を、言ったのだ?
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