プロローグ

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「ま、待ってくださいよ!今のはつい本音がでてしまっただけで決して本心では……っ」 「言ってることがメチャクチャだよ」 「なんと!」 本当だ。相当テンパっている。 「ほんの2年前までは俺も高校生だったんですよ!なのに女子高生に興味があるだけで犯罪者決定なんて酷過ぎます!! いいですよ!法廷で勝負しますよ!思想の自由を武器に絶対に無罪を勝ち取ってみせますからね!!!!」 「日比谷くん、深呼吸深呼吸。犯罪者決定とか言ってないから」 ――――――――――――――――――――――― 「…で、何が決定なんですか?」 「主人公は便利だね…」 「今後そのような発言は控えるように」 動揺し過ぎて何か不穏な発言をしたような気がするがあまり気にしない方向でいこう。 「頼み事があったんだけど誰に頼もうか迷っててね~。で、それを日比谷くんに決定したってこと」 頭を掻く仕草をしながら笑って先輩は続けた。 「家庭教師、やってみない?」
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