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急に横に立ってお皿を拭き始めた海翔さん。
同じ事を考えていたのは内緒。
「そうですか?」
シレッと答えると、お皿を拭いていた布巾を置いて後ろから抱き締められた。
「こうやって暮らすのも悪くないと思わないか?」
右肩に海翔さんの顎が乗り、耳元で甘く囁かれたら、ついうんって言っちゃいそうになる。
抵抗しようって頭では思っているのに、背中に感じる温もりと包み込むような逞しい腕、右頬に感じる息遣いに体が言うことを聞かない。
「離してください」
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