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久しぶりに見た姿に、
なぜか、
どくりと心臓が鳴った。
室井樹は、私に気付いてない様子で、
声を上げた女子社員の横に促され座った。
私はその姿を視界に入れない様に、
なるべく遠い席について宴会を楽しんだ。
宴が進んで、
注がれるお酒をしこたま飲んで、
酔いが回ってきた私は、お手洗いに行こうと宴会場から一人抜けだした。
ふわふわと廊下を歩きながら、
盗み見ていた横顔を思い出し、女子トイレにたどり着いた時だ。
「結婚するんだね。おめでとう」
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