第1話

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なんであの門番顔を赤くしていたんだ?こんなへいぼ…………………あぁっ!!そう言えば美少女にしてもらったんだ!! 忘れてた。 そうと決まればどこかの喫茶店かなんかに入ってトイレで鏡を見なければいけない。 キョロキョロしていると酒場みたいなところを見つけた。速攻で入ってトイレに行って鏡を見る。 「おぉっ!!」 私は念願の美少女になっていた。薄いマリンブルーの瞳に赤茶色の髪の毛。光の角度によっては金色にも見える。なんか私が私じゃないみたいだ。 顔をペタペタ触りながら見いっていると誰かが入って来た。 慌ててローブを被り外に出る。 酒場自体に(男ばっかで)興味はないのでスタスタと外に出ようと歩く。 ローブで見えづらいせいか誰かにドンッとぶつかってしまう。 「すみません」 「おいおい、姉ちゃん。この俺にぶつかっておいてそれだけかよ」 頭を上げるとそこにはいかにもーって感じのおっさん。 なんてベタな。 「はぁ。すみません」 そう言って通りすぎようとすると肩を捕まれた。 痛くはないがイラッとした。 「だから、待てっつってんだろ?別に難しいことをしろってんじゃない。この俺に一晩付き合うだけで許してやる」 女の子に言われたら最高の誘い文句だと言うのに、男に言われた為テンションは急降下。 イライラしてきた。
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